美容室社長をしている大河内隆広のブログです。日々の美容室経営で気になったこと、学んだことなどを好き勝手に書いていきます！

今更だからこそ、ノンシリコンシャンプーって良いの？悪いの？

大河内の好き勝手言う！

最近は『ノンシリコンシャンプー』の話をそんなに聞かなくなってきましたね。

爆発的な流行時には、営業中でも必ずお客様から「ノンシリコンシャンプーっていいの？」というような質問を受けていたものです。

 

ノンシリコンが良いのか？

ノンシリコンが悪いのか？

 

それは、見る立場によって両方の意見があると思いますし、僕もシリコンに関してそんなに詳しくないから、どちらかなのかという部分に関しては言及するのを控えましょう。

しかし、あえてブームが去った今だから、僕がこの空前の「ノンシリコンシャンプー』ブームに、違和感を覚えていた部分を書きたいと思います。

 

 

”素髪”ってなんだ？

「ノンシリコンシャンプー」の売りといえば、、

 

”素髪に戻す”

 

というようなフレーズが、あると思います。

従来の市販品のシャンプーやトリートメントには「ジメチコン」を代表するシリコン系の成分が配合されているから、それを良しとしない考えで、シリコンを使わないで作ったシャンプーがノンシリコンシャンプーの概要かと思います。

 

ここでね、、、

 

はっきり言って、ノンシリコンが良いのか、悪いのかは僕としてはどっちでも良いのです。。

 

”素髪に戻す”

 

しかし、こんな考え方をするのは『髪の毛だけ』だろうなという事が、なんかヘアケアの不思議なのかな〜と感じました。。

 

髪と爪の美への方法って少し違うと思う。

髪の毛と似ている部位ってなんでしょう？

 

「爪」です。

 

髪の毛と同じ”ケラチンタンパク質”で作られていて、女性のファッションポイントですよね。

そういう意味でいったら、「髪の毛」と「爪」は似ている部分があるのではないでしょうか？

どちらも、綺麗に、可愛く、艶のある、見た目を求めてます。

 

では、『綺麗に、可愛く、艶のある』求める時って何をするでしょう？

 

⚫︎髪の毛

・髪の成分でもあるケラチンなどの栄養分を補給する

・髪の成分に似た油分を補給する

・シリコン除去で素髪にもどす

 

これ、美容師によってダメージ毛に対してのアプローチは沢山あるでしょう。でもトリートメントとしての『髪を綺麗に見せる』というカテゴリーでは、傷んだ髪を本来その人が持っている自然な素材美に戻し、近づける事を思い浮かぶ人が多いのではないでしょうか？

 

⚫︎爪

・ポリッシュでコーティング

・ジェルでデザイニング

・装飾品でデコる

 

こちらはネイリストさんの専門分野ですよね。しかし爪に関しては『素爪』とかあまり聞いた事ないし、素材美を追求して、そのまま歩いているネイル好きの人も見かけません。ましては、綺麗にしたいからケラチンを塗る人っているのだろうか？僕は、ネイルに関しては素人ですが、どちらかというとネイルの見た目は『素材の爪を隠してしまう』事から始まっているように感じます。

 

髪の毛を綺麗に見せる　→　トリートメント（栄養補給）

爪を綺麗に見せる　→　コーティング

 

もちろん、ヘアーもカラーやストレートを複合しながら、髪の見た目を綺麗に見せる方法もあるでしょう。

 

けど、、

 

お客様に単純に「傷んでいる髪を綺麗にしたいんです！」

と急に言われたら、トリートメントの選択肢って必ず頭に浮かびますよね。。

 

自分の素材美が嫌だから隠すって考え方も普通にある

美容室と同じようにビューティー関連で考えると、隣接他業種としてネイルやエステ、メイクやアイラッシュがあります。。

 

『メイク』は、肌という素材美はもちろん大切いしていますが、最終的には化粧と書くように肌という素材のアラを隠しながら美に持っていきます。

 

『ネイル』は、なにか爪に塗ってナンボっていう感じがします。艶を出すのもクリアでコーティングしながらピカピカに。。

 

『ヘアー』は、それに比べて『素材美』を追求しているのではないのかな、、

だから、ノンシリコンシャンプーも『効果』としては素髪だけを目的にはしていませんが、それに近い宣伝文句で広まったように思います。。

 

スーパーコーティング剤はありか？なしか？

ここで思ったのは『髪』に関しては考え方が真面目すぎるのかなと、、

そもそも、美容とは素材美は大切にするけど、その自分の素材すら納得がいかないから、それを加工して美に持っていくように思うんです。

 

でも、ノンシリコンの考え方でいくと、それを良しとしない。。

 

パーマ、カラーに弊害があるという意見もあるけど、それも美容師目線な気がしちゃうんですよね。。

 

ここまで書いてなんですが、、

僕は、シリコン肯定派でも否定派でもどちらでもありません。。

 

あからさまな健康被害が確認されていない分野で、素材美に対してここまで真面目なのも『髪』くらいじゃないのかなと感じただけなんです。

 

まだ、美容業界で『スーパーコーティング』が出来て、塗布するだけでキューティクルの凸凹までも綺麗にして、塗れば誰もが羨むようなサラサラヘアが実現できるコーティング剤はありません。。

 

けど、それが出てきた時に美容室や美容師はそれを肯定するのでしょうか、否定するのでしょうか？？

 

美容室に置いてあるシャンプーは、基本的にノンシリコンです。

 

髪に加工は良いのか？

髪は素材美を追求するのか？

 

ノンシリコンシャンプーのブームが過ぎ去った今だからこそ、そんな風に『髪』にたいしての、考え方って不思議だなと妄想していた暇人の小言でした。

 

では

 

 

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