04.25
美容師主体の美容業界に変化している感じしませんか?
最近話題のカラーリング剤『THROW』をみていて、美容師の発信力ってどんどんすごい事になってきていると感じます。
エアーの木村さんの、この記事を読んですごく思った。
新しいカラー剤を使い出してから起こっている事態に”ハッ!”となった話 | Naoto Kimura
6月発売の新型カラー剤。 「THROW(スロウ)」 ガシガシ使ってましてお客様からも好評です。 (使用レポやお役立ちを書いているメディア。) んで、さりげなく使っていたのですが… お客様から言われる言葉に”ハッ”とさせられる そう… カラー中やカラー前などに… 「スロウで染めれるかなぁ?と…」 「これはスロウ
お客様から『スロウで染められるかなぁ?』なんて質問される事態が起こっているなんて、昔からすると考えられない事態じゃないのかな。。
少なくとも「メーカー主導」のマーケティングでは絶対に起きなかった現象な気がします。
どんどんと、美容業界が「メーカー、ディーラー主導」がすべてとして発展してきた時代から、『美容師個人が主導』の時代へと少しづつではあるが移り変わっているような期待感を感じます。
ひと昔前までは、、
ひと昔前までは美容師にとって『業界の情報』というものは、ほぼ8割方はメーカーかディーラーさんを通してでないと知ることができませんでした。
なので、週一回のディーラーさんの訪問の時なんていつも聞いていた気がします。
『最近は他の美容室ってどうなの?』
新商品の情報、セミナー情報、コンテスト情報、近隣他店の情報、美容業界全体の情報。。
すべての情報を『ヒト』が運んできてくれました。
なので、お取引をするメーカーやディーラーを美容室が選ぶ基準として。。
値引き 〈 情報
を大切にしていたように感じます。
材料費って美容室にとって大きな経費です。よく『10%』といわれますが、その10%が美容室にとっては、とてつもなく大きな存在なのです。
そもそも人件費が主の経費としている美容室にとって、販管費が5%を超える可能性のある項目の「宣伝広告費・地代家賃・材料費」というのは、とっても重たい経費なのです。
たかが10%が、社会保険の導入で『されど10%』に変わっている美容室は多いのではないでしょうか?
それでも『値引き〈 情報』に赴きは置いているには、それだけメーカーやディーラーが持ってくる情報に美容師自体が価値を感じていたからだと思います。
僕も、よく言われました。
『材料費の10%を1〜2%やすく値引き交渉するくらいなら、質のよい材料屋さんと付き合って情報をしっかりと取って売上を上げる取り組みをしていった方がいいよ!ケチケチするなたかが1%!!』
当時は僕もすごく共感していたんです。
だけど、最近すこし情報の流れが変わって来たように感じる。
美容師から美容師へ
本当に情報の流れが変わってきています。
ディーラーやメーカーからしか入って来なかった情報が、そこを飛び越えて『美容師から美容師』へ情報が入るようになってきているんですよね。。
それがFacebook・ブログ・Twitter・Instagramなどを中心としたSNSが美容師にとっての情報源に変わってきていることが一番の影響でしょう。
それ以外にも、マルチバース・ジェネクション・東京ブレンドが代表する美容師が主催しているグループが大きく力を持ってきているのも、すごく影響をしているのだと思います。
その結果、、
美容師が得る情報の流れが変わってき始めているのでしょうね。
最近だと極端な話、個人的な考えだと、材料費を1〜2%削減して、オンラインサロンとかにスタッフ全員参加させたいなって気持ちにもなっちゃうくらいですもん。。
情報に敏感な美容師が変わってきた
10年ほど前までの僕たち美容師は、情報に対して『受け身』の姿勢でしかありませんでした。
しかし、SNSの発展で『発信』のスキルを持つことが出来たのです。
そうすると、こんな事があったりしてきませんか?
担当のディーラー営業さんよりも先に情報が入ってくる
これ昔だったら絶対になかった現象です。
でも、最近は情報に敏感な美容師さんだと、そんなことあったりするんじゃないですかね?
どう活かしていくのか
なので、今回のカラー剤『THROW』の現象の、お客さまからカラー剤の名前を指定してカラーリングのリクエストがあるというのは、美容師が発信しているからだと思います。
どんなにメーカーさんが自社のカラー剤をSNSを使って発信しても、知らない人の発信なんて、お客さまからしたら興味ないですもんね。
これは、『へアビューザー』の時も思いました。
美容師さんが『へアビューザー』の情報を発信して、それを見た美容師さんが興味をもち、また広がって。。
僕も、『へアビューザー』に関してはディーラーさんからの売り込みじゃなく、美容師さんの発信をみて導入したくらいです。
この美容師が発信して『美容師から美容師』へ情報の流れが変わってきたのは、僕たちにとってはすごく良いことです。
情報の質も『メーカーやディーラー』からしか入って来なかった時代にくらべて、『生きた情報』が直接入ってくるようになったし。それが、そのままお客さまに届くようにもなったし。
良いことづくしっすよね。。
美容師が美容師と繋がりだしている
美容師と美容師もSNSを使って勝手に繋がりだしています。
もう、マルチバースが代表する『オンラインサロン』なんて、それそのものが一つの団体や美容室なんじゃないかなって錯覚するほどのように感じますし。
人と人をつなげるのも一昔前は美容師だけの力じゃ難しかったです。
やっぱりメーカーさんとかの第三者が間に入っていないと、他店の同業者と美容師だけの力で繋がっていくのってハードルが高かったように思えます。
それがいまは『美容師主導』で出来るようになってきてますよね。
美容師主導の美容業界
僕はこれって嬉しいです。
まあ、僕が美容師だからなんだと思うのですが、、、
美容師が発信して美容師が受け取る。
美容師が商材を作って美容師が使う
美容師がマーケティングして美容師が興味を持つ
美容師が勉強会を開いて美容師が受講する
よく美容師の地位向上とかいいますが、業界内ですら美容師主導で動かせないようじゃ、なかなか美容師の地位向上って難しいんじゃないのかな。
例えば、税理士さんの言うことばかりを聞いて経営している経営者は伸びないのと一緒で、しっかり税務を自分で勉強して士業の人を使える経営者じゃないとダメってことですよね。
自分じゃ何も勉強せずに、第三者の言いなりだと発展がないですもん。
だから、美容師主導に業界が変わってきているように感じるこの現象は、僕個人としてはすごく嬉しいです。。
ここからは、美容師として美容室としてメーカーさんやディーラーさんとのお付き合いが良い意味で変わってくるのがベストなんでしょう。
情報の優位性を美容師が完全に持ってしまったら、メーカーさんやディーラーさんに対しては値引きしか求めない時代になってしまうかもしれませんよね。
そんなんじゃ、発展のキャパが狭くなっちゃう気がします。
メーカー・ディーラー・美容師の主としては三点で成り立っている美容業界が、より発展してお互いの関係性もバージョンアップしていくことを願っています。
では。
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大河内隆広 昭和 53 年 3月 15日生 / 東京都出身 / 国際理容美容専門学校卒業 株式会社 GULGUL代表取締役 『美容室 社長』で検索すると1ページ目の検索順位1位にブログが出てくる。 現在、表参道、東京千葉で美容室を8店舗、イタリアンバル1店舗を経営。 2019年に飲食店トンガリアーノ新小岩店をオープン。 ガイアの夜明けに取り上げられて話題に。 有料オンラインサロンNO LIMITを主催。 会員数800人超。 2019年有料オンラインサロントップ10に選出される