04.15
コロナで飲食店を撤退した話 その2
前回の話
↓
2月の時点で「コロナウイルス」という存在は知っていましたし、世の中からマスクが減っている状況も把握していました。
もちろん、美容室でもマスク対策やらアルコールを買い溜めしたのがこの時期。。
ちょっと、世の中の雰囲気が変わって来たのは、2月29日に安倍首相の緊急記者会見からです。飲食店の状況は一変しちゃってお客様が来づらくなりました。
特に打撃を受けたのは『団体予約』です。
店舗からの報告で、、
「3月の団体予約が約150名全部キャンセルになりました!!」
えーーー!!??
まだ、この時期は美容室は売上の影響をそんなに受けてない時だったので、僕はコロナの深刻さを美容業界では、いち早く実際に肌で感じた人間なのではないでしょうか、、
3月は、卒業式シーズンなので謝恩会や送別会での予約で賑わう予定でした。
特に、女性客7割で構成しているトンガリアーノは、コースメニューもボリュームがあり団体予約としては人気店だったんですよね!
その予約が全キャンセル。。。
マジで衝撃的です、、
この当時の、僕の分析では「幹事がいる飲み会」が、ほとんど中止になったように感じています。
また、職場での仕事終わりに飲みに行ったり、仲の良い友達同士の飲み会も自粛はありましたがゼロでは無い状況、、、
けど、幹事が必要な飲み会は、3月上旬の時点でほぼゼロに近くなっていたんじゃないでしょうか、、
もし、その飲み会でクラスターが発生したら、開催を決行した幹事の立場が悪くなりますしね、、ここは無難に考えたら中止になるのは当然でしょう。。
そりゃ、予約キャンセルになる気持ちはわかるけど、、
すごく飲食店にとっては大打撃、、、
しかも繁忙期の3月に、、
うちは、この3月からの売上巻き返しに標準を合わせてたので、本当にこのコロナウイルスでの売上減少はタイミングの悪い話でした、、
ただ、、
まだ、この時は乗り切っていけると思ってたんです、、
厳しかった現実
3月はコロナ自粛からの、売上減少のダメージは大きかったけど、まだ前向きな気持ちでした。
しっかりと、ウイルス対策を取っていけばなんとかなる!
もちろん、海外でロックダウンが始まっていたので不安もありましたが、心の支えとしては『東京オリンピック開催』という事。。
やはり、開催国としてはなんとかするんじゃないかなって思いが強かったです。
幸い、、死者数もそこまで急激に増えてなかったし、検査数が少なく日本は感染者数が少ないのかなって事は、薄々感じていましたけどね、
けど、、、
すぐに、その考え方が自分の楽観的だったのだと気付かされるのです。。
この頃から、僕はちょっとしたコロナオタクになり始めます、
ニュースや記事、、
そして、コロナを解説しているYouTubeなどなど、、
毎日、毎日、何時間だろうか?
たぶん、少なく見積もっても毎日6時間くらいはいろいろなコロナ情報に目を通していたのではないでしょうか、、
そして、いろいろ知る度に、、
ヤバい!
ヤバい!!
ヤバすぎる!!
危機感のレベルが自分の中で何段階も上がって来ているのがわかりました。
3月下旬になると、銀行へな融資の申し込みの為に書類を急遽集めてます!
もちろん、公庫にも問い合わせをして申し込み。。
その時期に『東京オリンピック2020の延期決定』が決まった。。
もう、僕の中ではコロナウイルスの影響が深刻な状況になる事が自分の中で確信に変わりました。。
「ロックダウンが来る!!」
まだ、この時は『緊急事態宣言』と『ロックダウン』意味の違いをしっかりと把握してなかったんですよね、、
小池知事の「週末自粛要請」が出てからはもう完全に客足は無くなりました。
週末は混雑していた店内もお客様は数組しか来店しません。
ヤバい。。
完全にヤバい。。
撤退を決断
トンガリアーノ新小岩店は、4月5日の営業を最後に自粛休業に入り、4月7日の緊急事態宣言発令を待ち、4月9日に撤退休業を決めました。
緊急事態宣言発令から2日後のことです。
割と早い決断だったんじゃないかと自分でも思います。。
なぜ、撤退に踏み切ったのか?
●コロナの飲食店への影響が年内続くと判断
●本業である美容室の売上の減少
●自分達の力不足
まず、僕はコロナの影響で飲食店の売上は年内悲観的だと予測しています。
これは、そう思って経営した方が良いという意味です、
もちろん、僕自身は専門家じゃないので、世の中に出ている情報を元に『最悪なケース』を考えながらビジネスのリスクヘッジをします。
その最悪なケースを元に考えると飲食店を復活させるのは絶望的だと思ったのです。。
そして、本業でもある美容室の売上減少、、
特に表参道店の売上減少は、ビビる程にヤバい状況です、、
売上は無いけど、高い家賃は毎月出て行ってしまいますし、、
「これは、美容室を守るだけを考えていかなきゃ絶対に乗り越えられないんじゃないか??」
閉店してるトンガリアーノの大赤字と、お客様が80%ダウンしている表参道店の両方を抱えてながらコロナショックを乗り切る自信はありませんでした。。
そして、どちらを優先して守るのか?それは美容室に決まってます。
うちの本業は美容室なのだから、、
そして、、
自分たちの飲食店での力不足も痛感しました。
もし美容師で例えるとしたら、僕たちの飲食店スキルは『ジュニアスタイリストレベル』です。たぶん月の指名数なんかも70人やっとくらいのルーキーなのです。
そんな実力で、、実際に飲食店で活躍しているトッププレイヤーでも困難な戦いなのに、僕たちぺーぺーの実力しか持ち合わせていない奴等が乗り越えられる自信も確信も無かったんですよね、、
この3つが撤退を早期に決めた大きな理由です!!
なにが、1番大切なのか?
僕は、昔やっていたパチンコで「損切り」が下手だったんですよね、、
負け始めてるのに、ついつい後追いしちゃって大負けするタイプ。。
数年前の仮想通貨の時だってそうです!!
負け始めたら、スパッと割り切って損切り出来る人が、カッコ良く思っていました、、
自分なんてダメダメな人間だったので、、
今回の判断は、その時の経験が反面教師として少しは生かされたのかな?って思っています。
「絶対に負けられない!!!」
これが、今回のコロナとの戦いで強く思っている僕自身の意思です!!
パチンコとは違います。
仮想通貨とも違います。
株式会社GULGULを背負って望んでいる大切な勝負なのです!!
だから、、
絶対に負けられない!
そう思ったからこその判断が、
トンガリアーノ撤退
です。
正直言うと、めちゃくちゃ悔しいです。
最初に思ってだ通りに『調子に乗って飲食店を出しちゃったオーナーが失敗して潰しちゃう』をリアルにやってしまってますからね、、
意地でも成功させたかった!
けど、、
もう、自分の意地なんてどうでも良いんです!!
そんな下らない事で、会社を心中させるようになってしまったら後悔しても後悔し足りなくなってしまうでしょう、、
この撤退という決断が、本当に正しかったのかは数年後にしかわからないでしょう。
けど、経営者は自分で考えて、自分で決断した事を信じて進んで行くしかありません。
その、正解を1%でも良くする為に勉強し続けなければならないんです、、
コロナが来なかったら、、
不景気にならなかったら、、
などなど考えてもしかたありません。
コロナは来ちゃったわけだし、不景気にもなってしまったのです。
今は、飲食の事は忘れて、必死になって美容室を守っていきます!!
今、やれる事は決まってます。
●経費を削る
●お金を持つ
●売上を工夫してあげる
誰だって、やれる事は少ないと思うし、その中で必死になって維持して行かなきゃならないんだと思います、
5月6日で緊急事態宣言が終わると思わない方が良いです。
むしろ5月7日から始まると思っていた方が良いくらいだと思います。
そして、この状況が年内はずっと続くと思うのです。。
もし、、
新薬か何かが奇跡的に登場して、そうならなかったらラッキーくらいで丁度よいのです。
今回のコロナに関して1番怖いと思っているのは、、、
「誰も終わりがわかっていない。」
という事です。
けど、歴史的に見ても終わらなかったパンデミックはありません!
半年後なのか?
1年後なのか?
2年後なのか?
いつかは必ず収束します。
たぶん、コロナ自体は無くなることはないのでしょう、、
けど、きっと収束するんだと思います!
最悪なケースを予想しておいて、それを想定したリスクヘッジをしましょう!
あーー、
早く飲み会開きたいなぁーー
via PressSync
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大河内隆広 昭和 53 年 3月 15日生 / 東京都出身 / 国際理容美容専門学校卒業 株式会社 GULGUL代表取締役 『美容室 社長』で検索すると1ページ目の検索順位1位にブログが出てくる。 現在、表参道、東京千葉で美容室を8店舗、イタリアンバル1店舗を経営。 2019年に飲食店トンガリアーノ新小岩店をオープン。 ガイアの夜明けに取り上げられて話題に。 有料オンラインサロンNO LIMITを主催。 会員数800人超。 2019年有料オンラインサロントップ10に選出される