美容室社長をしている大河内隆広のブログです。日々の美容室経営で気になったこと、学んだことなどを好き勝手に書いていきます！

アシスタント時代に２人の先輩に違う事を言われた時。

大河内の好き勝手言う！

僕はアシスタントの頃によく思っていた事があります。。

「A先輩とB先輩だと教え方が違うから混乱する」

これは、結構な『美容師アシスタントあるある』ではないでしょうか？

ブローとかでもA先輩が

「この角度でドライヤー当てなさい」

と言われてその通りにやっていたらB先輩から

「それじゃあ、ちゃんと伸びないよ！こうやってドライヤー持ち変えな！」

とか言われちゃって、、もう、何が正解なのかわからないし、人によって違うことを教えられるから、なにを信じてやっていいのかわからない！！

こんな事、よくありました。僕はそんな事だらけでしたし、今まで僕が接してきた後輩も同じ様な事を言ってたのを何人も聞いています。

あの時、僕を混乱させた先輩達の教えは、今となっては、、

本当によかったと思っています。。

木を見て森を見ずって事になってたりするんですよ。本当に。

美容師がやっているのは『技術』です。

だから、もちろん技術を教える人によってやり方が違ったりします、、

これは、同じマニュアルで習っていても細かい部分になると全部同じにならないのが技術なんです。。

僕は、先輩によって教え方が違うことで苦しんでいた時は、今思えばその技術を『作業』として覚える事に力を入れて、デザインが置いてけぼりだった様に感じます。

本当は完成系のデザインがあって、それが目標となり、技術や技法はデザインまで辿り着くための手段でしかないんです。。

しかし、それが「手段」ばかりに気を取られて最終の目的地であるデザインが見えていないと、やり方の違いで混乱してしまうんですよね。。

だから、

『本当にA先輩とB先輩言ってる事全然違うし！！わかんねーよ！！』

とか思っちゃうんですね。。

そう思ってしまった時の解決策としては、その先輩が作っている技術をしっかりと営業中とかに目に焼き付ける事がいいと思います。

きっと、どっちの先輩も自分じゃ出来ないスタイルや技術が見れるはずなんです。

結局、どっちが教えてくれている技術も正解なんですよね！！

何人にも教えてもらうのは、自分の思考の処理能力がついていけば、一石二鳥でしかないでしょ！

基本的にカリキュラムに受かる事しか考えられなくなっている時に、教え方が違う先輩にぶち当たると嫌になってくるんです。

でもね、カリキュラムってデザインが作れて立派な美容師になる為の過程なんです。

だから、しっかりと最終目標をブレずに見て、考え方を変えると、、、

１つの技術で２人のやり方を教えてもらえるんですよ！！

どう考えても、『得』ですって！

２人より３人だし。。

３人より４人だし。。

それで、混乱すればする程それぞれのやり方を、しっかりと最終目標のデザインを見ながら検証します。

それが、しっかりと混乱を乗り越えてやりきれば、自分に教えてくれた４人の先輩のテイストを全て吸収できるから、もしかしたら４人の先輩を全員まとめて超える事が出来るのかもしれませんね。

そんな、考え方が有益な思考だと思うんだけどな。

「あれをやりながら、これをやる」それも大切。

１人の人に教わって育つのもすごく良い事だとは思います。

けど、言われた通りの完全コピーでは、師匠を追い越す事は出来ません。

どこかに自分なりの個性的が入ってこなけりゃ、ただのコピーロボットだから。。

僕は１人の先輩に技術をメインで教わっていた時も「いつかは超えてやる」と思ってたので、他の先輩が違う技術を教えてくれた時は「ラッキー」って思ってました。。

そして、「俺は師匠が知らない技術を１つの覚えてしまった！！」と１人で小さな優越感を心に持っていたものです。

その、いろいろな人に教えてもらってテイストになり、その積み重ねが今のぼくの技術になっている事を今は感じられるんですよね。

僕はうちのスタッフによく言います。。

「あ、これやっといて！」

と先輩に指示をされた後に、また次の先輩が来て

「あ、それいいからこれやっといてよ！」

と、また別の指示をされます。

まったく正反対の指示を２人の先輩から言われて『どうすりゃいいのかわからない』そんなクレームを受けるんです。

その時に僕は、

「あれをやりながら、これをやるんだよ！」

「美容師は、２つの事を同時に頼まれても上手くこなせるような要領が大切。あれをやりながら、これをやれる美容師になる。美容師ってそういうモノだよ！」

僕は本当にそんなスキルが必要だと思ってます。

『要領』ってとっても大切ですもん。。

もし、技法でも指示でも同時に違う事を言われて混乱して「人のせい」にしていたら、それは自分の処理能力を棚にあげて、要領の良さが無いのかもしれませんよ！

しっかりと『自分自身は何ができるのか？』を考えて、行動してみましょう！

では。

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